退職代行は会社を辞めるための非常に有用な手段ではありますが、一方で「本当に利用して大丈夫?」と退職代行を利用することに不安を抱えている方もいらっしゃいますよね。
自身の退職のこととなると、その悩みはなおさら。
- 退職代行を利用するメリットとは?
- 退職代行を利用するとどんなデメリットがあるの?
- 退職代行を利用されること、会社はどう思ってるの?
今回は、これらの疑問にお答えするかたちで、退職代行を利用することのメリット・デメリットについて解説いたします!
退職代行を利用する上で、そのメリットはもちろん、デメリットについても知っておいてくださいね。
もくじ
退職代行を利用するメリット
まずは退職代行を利用することのメリットからご覧ください。
退職代行を利用することのメリットは以下の3つ。
- 退職するのに会社に行かず、顔も合わせずにすむ
- どんな会社でも退職ができる
- 即日退職もかなう
以上のように、仕事や職場環境、そして退職に関して強いストレスを感じている方にとって退職代行を利用することには非常にメリットがあります。
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説していきますね。
退職するのに会社に行かず、顔も合わせずにすむ
退職代行を依頼し、所定の料金を支払えばあとは自宅で待っているだけ。
退職する際に、出社する必要はなく、また上司に直接退職届を提出する必要もありません。
そのことから、もう二度と上司の顔を見たくない、会社に行きたくないと思っている方の願望を叶えることができます。
退職意思を伝えることは退職代行業者があなたの代わりにやってくれますし、退職の際の手続き等についても業者を仲介して聞くことができます。
特に会社や上司に対して非常に精神的ストレスを感じている方、過酷な労働環境に置かれていることによって精神的にも肉体的にも限界が来ている方には非常におすすめ。
体を壊してしまうと、今度その会社で働くどころか転職すらままならないので、そうなる前に退職代行を利用することで、出社せずにすっぱり退職してしまいましょう。
退職代行業者は、そうした会社を辞めたくても辞められない、過酷な労働環境に強いストレスや悩みを抱えている方の強い味方となってくれます。
どんな会社でも退職ができる
近年特に問題が深刻化しているのが、ブラック企業という存在です。
上司が部下を恫喝したり、実際に暴力を振るっているなど労働環境に問題があるもの、またサービス残業が多く休日出勤も当たり前になっているなど、その実態は様々。
ですが、不当な労働やひどい人間関係はストレスが増してしまうだけ。
さらに、そうしたブラック企業に限って「辞めたい」と言っても認めてもらえず、いじめが加速したり、辞めたくても辞められない状態に追い込まれてしまいます。
このような場合、1人では辞められなくても、社外の第三者(退職代行業者など)が挟まることであっさりと退職できてしまう、というのがほとんどです。
特に若い間にこうした悪質な会社を辞めてしまうことで、将来の選択肢は無限に広がります。
自分1人では退職の意思を認めてもらえなかった、ブラック企業で退職することができないという場合は、退職代行を利用することでスピーディに退職を成功させましょう。
即日退職もかなう
会社を辞めたい人の中には「もう明日から会社に行きたくない」「これ以上出社したら本当に体を壊してしまう」など、もうすでに心身に限界が来ている方もいらっしゃいます。
ですが、多くの退職代行業者では即日退職にも対応しており、即日退職を希望すれば、依頼したその日からもう会社に行く必要はありません。
今すぐ会社を辞めたい、精神的にも肉体的にも出社することに非常に強いストレスを抱えているという場合にも、退職代行サービスを利用することは大きなメリットがあります。
また、心身に限界が来ている人はもちろん、今すぐに会社を辞めないといけない事態に陥っている方にもおすすめです。
例えば、実際にあったケースだと会社を辞めるつもりで転職活動をし、転職が決まったのにも関わらず、会社に人手不足を理由にズルズルと引き留め続けられるというケース。
このままでは転職先に行くこともできず、と悩んでいる際に退職代行を利用することで即日退職を果たされました。
このように、様々な事情から今すぐ会社を辞めないといけない、という状況に陥る方は多いです。
そのような場合、対応がスピーディな退職代行を利用することですぐに辞めてしまうというのもひとつの方法です。
退職代行を利用するデメリット
ただ、一方で退職代行を利用することにはデメリットも存在します。
退職代行を利用するデメリットとは一体何なのでしょうか?
- 退職するのにお金がかかる
- 退職する職場の人との人間関係にヒビが入る
- 悪質な退職代行業者のばあい、退職できない可能性がある
退職代行を利用するデメリットは以上の3つ。
ただ、これらのデメリットを差し引いても退職代行を利用することは非常に有用な手段だと捉えている方も非常に増えています。
その理由も合わせて、それぞれのデメリットについて解説していきますね。
退職するのにお金がかかる
根本的な話にはなりますが、そもそも退職はお金を掛けて行うものではありません。
通常であれば「辞めます」と会社や上司に伝えて、諸々の手続きを踏めば出費は一切掛かることはありませんが、退職代行には所定の料金が掛かります。
現在の退職代行料金の相場は正社員で4〜5万円、アルバイトで3万円程度。
特に若い方にとってはそう簡単に出せるような金額ではありません。
ですが、自分で退職しようとすると、上司に引き留められたり怒鳴られるなど、簡単に辞められないケースも。また、自分で「辞めます」ということに非常に強いストレスを抱えてしまう方もいらっしゃいますよね。
退職代行を利用すれば、その精神的苦痛やストレスの一切を排除することができます。
精神的苦痛をお金で解決する、という見方をすれば、その料金はそこまで高くない、と感じる方も多いです。
また、1人で辞めようとすると会社が「辞めるなら損害賠償を請求する」「懲戒解雇にしてやる」など脅してくるケースも!
このようなトラブルに巻き込まれる前に、退職代行を利用してしまうというのも非常にメリットが多いことだと言えます。
特にブラック企業から脱したい方は、退職代行を利用することを非常におすすめします。
退職する職場の人との人間関係にヒビが入る
退職代行を利用すれば、会社は簡単に辞めることができます。
ですが、会社側、同僚や上司から見てあなたはどう映るでしょうか。
もちろん同僚の中には、退職代行を利用することに理解を示す方もいるかもしれませんが、全員が全員そうではありません。
職場の人との人間関係にヒビが入ってしまったり、職場の人間から何か悪口を言われるんじゃないか、と不安に思うかもしれません。
ですが、元々上司の顔を見たくない、上司や同僚から精神的苦痛を受けていたという方にとっては、むしろ人間関係にヒビが入ったり、二度と会えなくなることは好都合に感じる場合もあります。
会社を辞めるということは、その会社での人間関係も断ち切るということ。
現在中途退職の半数以上の理由が職場の人間関係が原因だと言われています。
嫌な人ともう二度と会う必要がなくなることは、ストレスからの解放にも繋がります。
悪質な退職代行業者のばあい、退職できない可能性がある
多くの退職代行業者は、法に則って正しい手順で退職代行を進めてくれます。
ですが、近年退職代行業者のニーズの高まりから、サービスの質が悪い悪質な退職代行業者も多くはびこっています。
万が一、悪質な退職代行業者に退職代行を利用した場合、会社の顧問弁護士に言いくるめられたり、対応が雑だったりと退職ができない可能性もはらんでいます。
ひどい場合は、退職代行料金だけをせしめてそのまま音信不通になってしまうというケースも。
そうならないためにも、退職代行を依頼する際は、退職成功率の非常に高い、信頼のおける退職代行業者を選ぶことが必要となってきます。
信頼のおける退職代行業者を利用すれば、トラブルなく着実に退職代行を成功させてくれます。
もし会社が退職代行を認めなかったり、訴訟問題に発展させそうな場合は弁護士が運営している退職代行業者を利用するのも良いでしょう。
このように、退職代行を依頼する際は、その業者選びについても慎重に行うことが必要となってきます。
退職される会社側の視点・声
退職代行にはメリット・デメリットが多く、その両方について知っておくことが利用する上で非常に大切になってきます。
ところで、会社視点から見て、退職代行を利用する従業員のことをどう思っているのでしょうか?
新人が退職代行頼んで辞めたぞ(笑)
せめて仕事2ヶ月教わってた師匠にはぐらい挨拶しろよ。人間としてカスだわ。
まぁうちの会社で無理なら、他の会社も無理だろうな。
今の若い子は何考えてるか分からんなぁ🤔
社会人は、そんなに甘くない。— やすR25 九州ツーリング中。たのちー🎶 (@chevycorvettec5) June 25, 2019
今日、退職代行サービスというものの存在を知った。新人が辞めたのだ。まだ研修期間中(正社員になってない)だというのに…。ものづくりに興味ある男子はもういないのだろうか!
— 2%の涙と5%の奇跡 (@minnano_mother) June 20, 2019
以上のように、退職代行を利用することに対して否定的な意見を持っていたり、退職代行を利用する人格に冷たい意見を持っている声も見受けられます。
新人の男の子が退職代行サービスとやら伝いで辞めたー
そんなのがあるのかと驚いた月曜の朝でした(笑)— yuri@浮上率悪し (@afhskt) June 24, 2019
退職代行、実際使われるとショック。人事として前職の退職理由や悩みを聞いたうえで採用して残業させないとか配慮してたし、孤立しないように声掛けと周囲にも協力してもらってた。一緒に仕事をする仲間だと思っていただけに、希薄な人間関係で終わった事が残念すぎる
— じぇねさん (@Genesy_Licht) June 25, 2019
6月から入ってきた新人が今日急に欠勤して、本人から電話なくて代わりに弁護士から電話かかってきて退職しますって。
退職代行っての初めて見た。
入って7ヶ月で後輩が二人辞めました。
それ考えると自分で言うけど結構おれ頑張れてるんちゃう?— あだっさん (@NJH7vJFzn259WSS) June 19, 2019
うちの会社もついに退職代行サービスで辞める人がでたらしい。
一昨日ボーナス、今日給料日だから間違いない日だわ。笑
— ❁なつ❁︎ (@natsu_jda_) June 21, 2019
また、疑問や困惑の声も多いです。退職代行を利用されると「なぜ辞めたのかわからないけれど、業務の引き継ぎや穴埋めをしなければいけない」ということに困惑したという方も。
ですが、先ほどデメリットでもご紹介した通り、嫌な会社から辞めた後に何を思われようと気にする必要はありません。
心身を壊してしまう前に、退職代行なども利用して自分の身を守ることが非常に大切です。
辞めたくても辞められない、今すぐ辞めたいという方は退職代行などを利用してすぐに会社を辞めてしまった、新しい一歩を踏み出しましょう!
どんな人が退職代行を利用した方がいい?
大前提として、退職は自分の心の余裕があり、会社も退職に対して肯定的な意見を持っているのであれば、代行業者を利用せずに自分で退職するのが良いでしょう。
とはいえ、中には「退職代行を利用すべき」な方もいらっしゃいます。
それはどのような方なのでしょうか。
- ブラック企業に勤めている人
- 辞めると言うと損害賠償や懲戒解雇で脅されている人
- 辞めたくても上司や同僚にしつこく引き留められている人
- 上司に圧を掛けられていて辞められない人
- 心身に限界が来ていて出社することが困難な人
以上のように、辞めたくても辞められない人、自分で辞めると伝えることが困難な人に退職代行を利用することは非常におすすめです。とくに肉体的・精神的にも切迫することが多々ある建設現場の仕事では、退職代行を使うことも少なくないようですね。
参考サイト:現場監督を退職代行で辞めるときの注意点!トラブル回避のコツを解説|施工管理の求人サイト「トントン」
近年ではブラック企業や過酷な労働環境問題が世間でも大きく取り上げられることが増えたことから、このようなやむを得ない事情で退職代行を利用することに理解を示す声が増えています。
まとめ
退職代行を利用することにはメリット・デメリットの両方が存在します。
- 安全な退職代行を依頼すればスピーディに、確実に会社を辞められる可能性が高い
- 嫌な上司や同僚と顔を合わせることなく、自宅にいるだけで退職が完了する
- 退職代行を利用することにまだまだ否定的な考えを持っている人は多い
- 本当に限界が近い方は、周りの目を気にするより自分の身を守ることの方が大切
退職代行を利用しようと考えている方は、是非ともそれらのメリット・デメリットについて知ってから、実際に人気の退職代行業者を比較してから代行依頼をしてくださいね。
人手不足や業務の支障は会社の問題であって、あなたのせいではありません。
本当に大切なのはあなたの人生の方です。
退職代行は過酷な労働環境からあなたを守るためのひとつの手段。そのことを忘れないでくださいね。